【重田】「縮充」の表現と町のイメージ発信に関する一般質問 – 2026年6月

重田直人議員は、2026年6月定例会の一般質問で、「縮充」という言葉の用い方と、町のイメージ発信のあり方について質問しました。

佐用町は、「縮充」は人口減少を前提にしながらも暮らしの充実を目指すための考え方であり、目指す町の姿そのものではなく、まちづくりの基盤となる理念であるとの認識を示しました。

再質問では、「縮充」という表現の伝わり方と、より分かりやすい発信の必要性をめぐってやり取りが行われました。

目次

質問要旨

重田議員は、人口減少社会を前提としながらも、暮らしの質や幸福度を高めていくという「縮充」の考え方自体には理解を示したうえで、佐用町が掲げる「縮充のまちづくり」という表現について質問した。

具体的には、

  • 「縮」という文字の印象が強く、町が縮小していくことを前面に出しているように受け止められる可能性があること
  • 住民や町外に対して、元気のない町という印象を与えかねないこと
  • 「縮充」は本来、暮らしを将来にわたって充実させるための考え方や手法であり、それ自体が目的ではないのではないか

といった点を挙げ、次の3点を尋ねた。

  • 町は現在、「縮充のまちづくり」という考え方や表現が住民にどのように受け止められていると認識しているか
  • 理念としての「縮充」と、町内外への発信表現としての使い方をどのように整理しているか
  • 今後、「縮充のまちづくり」という表現や打ち出し方を見直す考えはあるか

当局答弁要旨

江見町長は、全国的に人口減少が進む中、佐用町のような中山間地域ではその傾向がより顕著であり、人口減少の緩和に取り組みつつ、現実を踏まえたまちづくりが必要だと説明した。

そのうえで、「縮充」のまちづくりとは、

  • 人口減少を正しく理解し、前提としながらも、伝統や本質を大切にしつつ充実させていくこと
  • 人口減少に対応して工夫と選択を重ね、負担を減らしていくこと
  • 新たな価値観を受け入れ、変化し続けること

であるとし、「縮充」は諦めではなく、新しい時代のまちづくりのための前向きなキーワードだと述べた。

一方で、「縮」の字の印象が強く、住民に十分理解されているとは言い難い面があることも認めた。住民からは「いろいろなものを縮小したり、なくしたりすることなのか」「未来を諦めることなのか」といった受け止めもあるとし、今後も考え方や目指す姿、具体的な取り組みを丁寧に説明していく必要があるとの認識を示した。

また、消防団の見直しや地域行事の運営方法、コミュニティスクールなどの具体例を挙げ、本来の目的を見つめ直し、工夫によって負担を減らしながら暮らしの充実を図ることが「縮充」の実践例であると説明した。

さらに、町として目指しているのは「いつまでも安心して暮らし続けられるまち」であり、「縮充」はそのために必要な考え方として位置づけていると答弁した。

再質問・再答弁

再質問で重田議員は、町長が「縮充はあくまで手段であり、目的ではない」と説明したことを踏まえたうえで、それであれば「縮充」という言葉が前面に出すぎているのではないかと述べた。

そのうえで、町のホームページやSNSなどでの発信においては、「縮充」という言葉よりも、

  • 小さくてもキラリと光る町
  • いつまでも安心して暮らせる町

といった、より分かりやすく前向きな表現を前面に出していく方が、町民や町外にも伝わりやすいのではないかと質問した。

これに対し江見町長は、自身も町長就任前から「縮充」という考え方が誤解を生みやすいことは認識していたとしたうえで、「縮充」はあくまで考え方のベースにあるもので、目指す町の姿として打ち出していくつもりはないと答弁した。

その後、重田議員は、他自治体ではハード面の見直しなど数値で見えやすい形で人口減少社会への対応を示す例もある一方、佐用町ではソフト面の取り組みが中心で、住民に成果が伝わりにくい面もあるのではないかと指摘した。また、自治会や地域づくり協議会だけでなく、家庭単位や個人単位で「暮らしがどう充実したか」という声を集めて発信することも必要ではないかと述べた。

これに対し当局は、現時点でハード面の縮小を前面に進める考えはないとした一方で、地域や個人の取り組みも含めた事例収集を進め、今後の発信につなげたいと答えた。

主な論点

  • 「縮充」という表現が住民や町外にどう受け止められるか
  • 「縮充」を理念として用いることと、対外発信で用いることの違い
  • 町が目指す姿をどの言葉で伝えるか
  • 暮らしの充実を示す具体例を、どのように収集・発信していくか

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