重田直人議員は、2026年6月定例会の一般質問で、さよう育児・子育て支援券の利用対象の見直しについて質問しました。
対して佐用町は、制度は保育施設での紙おむつ無償提供と在宅育児世帯への同等支援という位置づけで始まったものであり、現時点では紙おむつ・おしり拭きを対象とする現行の枠組みを基本に継続する考えを示しました。
再質問では、制度上の公平性と、実際の使い勝手における公平性をめぐってやり取りが行われました。
質問要旨
重田議員は、現在のさよう育児・子育て支援券が紙おむつとおしり拭きに利用対象を限定している点について、他自治体では粉ミルク、液体ミルク、哺乳瓶関連用品などを対象に含める事例もあるとして、見直しの考えを尋ねた。
あわせて、
- 対象品目を紙おむつ・おしり拭きに限定している理由
- 子育て世帯の経済的負担や利用対象に関するニーズを、町がどう把握しているか
- 他自治体の事例も踏まえ、対象品目を見直す考えがあるか
の3点について質問した。
当局答弁要旨
江見町長は、制度創設の経緯として、保育施設で保護者が持参した紙おむつやおしり拭きを管理する負担があったことや、新型コロナウイルス禍を契機に保育施設側で紙おむつを用意する流れが広がったことを挙げた。そのうえで、町内保育施設での紙おむつ無償提供を開始し、在宅で育児を行う世帯にも同様の支援として支援券を支給する形になったと説明した。
また、利用対象を紙おむつ・おしり拭きに限定している理由については、保育施設での無償提供と同等の助成とするためだとした。
子育て世帯のニーズ把握については、全世帯対象のアンケート調査は実施していないものの、保健師による乳児訪問時や窓口申請時の声を通じて意見を受けていると答弁した。
対象品目の見直しについては、
- 保育施設との公平性
- 紙おむつはほぼすべての家庭で使用する一方、粉ミルク等は使用しない家庭もあること
- 支援額は近隣自治体と比べても手厚い水準にあること
などを理由に、現時点では既存の品目で継続する考えを示した。
再質問・再答弁
再質問で重田議員は、制度そのものは手厚いとしたうえで、家庭によっては安い時期にまとめて購入したり、贈答などでおむつやおしり拭きを受け取ったりすることで、支援額を使い切れない場合があると指摘した。
また、保育施設では必要な物品を全体として運用できる一方、在宅育児世帯では用途が限定されているため、形式上は公平でも、実際の運用面では公平性に差が生じているのではないかとの考えを示した。重田議員は、乳児を育てる保護者約25人に聞き取りを行ったところ、全員が見直しの必要性があると回答したとも紹介した。
これに対し健康福祉課長は、紙おむつの使用期間には個人差があり、早く不要になる家庭もあれば、長く必要とする家庭もあると説明した。そのうえで、町としては発達の違いがあっても等しく支援する観点から、共通して使用する品目を対象とすることが公平性につながるとの認識を示した。
江見町長は、保健師などを通じて把握している声としては、支援券を評価する意見が多いと述べた一方、さまざまな意見を踏まえながら、今後もよりよい方法があるかは継続して検討していきたいと答えた。
主な論点
- さよう育児・子育て支援券の対象品目を現行のままとするか
- 保育施設利用世帯と在宅育児世帯との公平性をどう考えるか
- 制度上の公平性と、実際の利用実態における公平性の違い
- 子育て世帯のニーズをどのように把握し、制度に反映するか
